親の気づき


長男の友達を車で送る話。

友達のお母さんに車で乗せてもらって遊びに行くと言い出した長男。親は送迎のみだったのだが、私はその親御さんと全く面識がない。

「悪いから、送るで」
(息子のみの意。各自現地集合でいいやんの意)

と言ったら、なんと友達も一緒に乗せてくと勘違いした様子で他の友達まで誘ってきた。

・・・いまさら、友達は乗せへんとも言い出せない。

「アンタだけ連れて行くって意味でいったんやけど?」

と小言を言うと、

「乗せて行ったろって言ったやん!」

確かに。アンタだけ、ね。言葉が足りなかった。

ということで、予定外に友達を同乗させての運転となった。

あ~あ。

と思いつつ、友達の家を回る。

私何してんだろ。

面識のないお母さま方の大事なお子様を預かる羽目になってしまった。超安全運転で行かねば。

息子の友達もなんとなく顔が分かる程度の子供たち。

一人は全く出会ったこともない子だった。

勝手に運転して、連れってって怒られやしないかとヒヤヒヤする。息子にはちゃんと友達にはご両親に伝えるようにとお願いしたが。

なんせあてにならない。自分の話は一生懸命するが、人の話を全く聞かない長男。

そして、あんまりひつこく言うと思春期なので怒る。

面倒くさい。

前日には

「ホンマ余計な事言わんといてよ!!」

と念を押される。

余計な事っていったい何なんだ?

そんなことを思いつつ、友達を待つ。

次々に乗り込む友達。

「おはようございます!」

「お願いします!」

「よろしくお願いします!」

予想していないかった元気な声が聞けた。

おや?思春期boy達ではないのかい!?

なんて、気持ちのいい挨拶✨

全く違う、大人のしがらみを気にしていた私は驚いた。

元気に挨拶してくれる子供たちに感動を覚えた。

いいねぇ、若いって!

ちょっと納得いかずに送ろうとしていた気分が一気に吹き飛んだ。

目的地に到着するまで、車内は”鬼滅の刃”の話で盛り上がる。

もちろん私は余計なことは言わない。

声変わりした野太い声でアニメの話を一生懸命するのを聞いていると、声はオッサンなのに会話がアニメというギャップにかわいいやら複雑やら。

そして長男の素直に話すことと言ったら。

家でボソボソ話すのとは大違い。末っ子の一言二言にすぐにかみついたりする面倒くさい反抗期の息子は、ここにはいなかった。

反抗期前の素直な息子がここにいた。

ああ、友達とはこんな風に話すんだ。

・・・そうだったな、自分が子供の頃。

親の前と友達の前では、確かに違うかったように思う。

ふ~ん。

おもしろいな。

長男の意外な一面を見ることが出来て良かった。



今朝も長男は学校。

朝送り出すとき、かろうじて私の

「いってらっしゃい!」



「・・ます。」ボソッ

と返す長男。

それだけは言ってもらいたいので、毎日敢えて大きな声で長男を送り出す。

しかし、今日は”いってらっしゃい”の声に反応せずに玄関を出た。

ああ、とうとうこの時が来たか・・

とシュン太郎になっていると、

暑くて網戸にしていた窓の向こうから、自転車をこぎながら

「いってきます!」

と言う長男の声が聞こえた。


私は嬉しくて、いつもより優しい口調で

「いってらっしゃい!!」

と長男を送り出した。

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