マスクで並ぶ。


店頭にマスクがない。

普段はそんなにマスク、マスク、と意識しない方だが、今年はなんせ長女が受験生。いつもよりも神経質になる。

そんな時のこの騒ぎ。

正直、いい迷惑だ。

敢えてこの年なのね。

どうしてもそう思ってしまう。

職場の人に聞いたクレベリンペンも1度は購入したものの、替え芯を買いに行こうと思っても、売り切れてどこにも売っていない。

ネットで調べると売っているのは売っているのだけれど、べらぼーに高い。

どんだけ足元をみるんだ!?

・・・クレベリンの方は前より落ち着いてきたかも?

でも、こんなことだったら最初に買っておけばよかった。

もしかしたら、そのうち安くなるかもしれないと貧乏根性をだしたのがいけなかった。

安くなるどころか、店頭から姿を消した。

そんな時、朝に新聞広告を読んでいるとマスクが珍しく広告に出ていた。

しかも箱入りで398円という良心的な価格。

これは買いに行くしかないと、9時のオープン前に行った。

すると私と同じような人がすでに店の前に並んでいた。

おお、やっぱりみんな不安なのね。

いつもオープン前にはガランとしているその店も、今日ばかりはにぎわっていた。

しかし、どうも様子がおかしい。

列ができていたものの、何人かが帰っていくのだ。

よく見ると店員さんが何か言っている。

・・・嫌な予感がした。

まだオープン前ということもあって、外で待つのは寒いので車の中で待機していた私。

もう店も開くだろうと思う頃、車から降りた。

店員さんの声が聞こえる。

「今日広告に載っていたマスクですが、入荷していません。申し訳ございません!」

あ~あ、休みの日に折角朝一でやってきたのに・・。

そりゃないよと思いながらも、牛乳が切れていたので買い物をして帰ることにした。

オープン前にちょこちょこと来客はあるが、その言葉を聞くと残念そうに帰って行ったり、とりあえず並んでみたり。

対応はさまざまだが、帰る人は結構いた。

マスク目当ての客だ。

しかし、

「何でないの!?広告に載せてたやんか!!」

と怒る客は一人もいなかった。

そうなのだ、この町の人の人柄なのだ。

ここに来るまでには何度か違うところに住んでいたのだが、ここに落ち着いてからよく思うことは、この土地の人柄の良さといおうか。

中には怒る人もいるのだろうが、相対的にみな穏やかなのだ。

田舎の特徴なのか。

もちろん広告に載せていたのに、売ってないなんて腹が立つ。だけど、入荷していないものはしていないのだ。

怒っても仕方がない。

そんなことを腹の中で処理できる田舎人。


私は好きだ。


にほんブログ村 にほんブログ村へ


にほんブログ村