バイト再び。~その4~


複雑な機械の掃除。奥の方の汚れが取れない。

「掃除終わるで~。」

と声が聞こえるが、

「スミマセン、ここの汚れがとれなくて・・」

と声をかけてきた女性に言うと

「ちょっと!○○さん!ちゃんと最後まで面倒見たらな~ほったらかしとったらアカンで~。」

「アハハハハ・・」(周りの人が笑う)

別のことをしていた、年配の女性が戻ってきて一緒に掃除をしてくれた。

申し訳なかった。

派遣の面倒手当、つけてあげてください。

そうしたら、きっとおしゃべり2人組は率先して私の世話をしてくれるだろう。

そんなことを思いながら、今回のバイトは終わった。

なんだかグッタリして、もとの事務所に戻ろうとする。

しかし、その前に履いていた靴を洗わないといけない。

グルグルと工場内を回って最初に説明を受けたが、方向音痴の私は靴洗い場がどこなのか分からない。

部屋を出てきたものの、一体ここはどこなんだ!?

たまたま、別会社の派遣の男の子も同じ時間に終わってバッタリ出くわした。

そして私がキョロキョロしているのを見て、

「こっちですよね?」

と靴洗い場を教えてくれた。


ありがとう青年よ、助かったー。

大学生だろうか?にっこり笑いかけてくれ、場所を教えてくれた。仕事の疲れが吹き飛ぶようだった。

それからも迷子にならないように、青年のあとについて行った。

事務所まで連れて行ってもらおう。

靴を洗い、靴脱ぎ場で靴を脱いだ。

ふいに青年はどこにいるのだろうと顔を上げると。

穴ぼこだらけの靴下。


青年が酷く穴の開いた靴下を履いていて、驚いた。

同時に、なんとも微笑ましい、と思うのは自分の息子と被るからだろうか。

うちの長男は、よく穴の空いた靴下を履いている。私が気づいて捨てよ、と言うまで履き続ける。

青年の場合は親指だけでなく、かかとまでも穴が空いていた。

そして、事務所へ連れて行ってもらい名簿にチェックを入れる。

ちょうど私の欄の上に、名前があった青年。

偶然にも長男と同じ名前だった。

そこで、また勝手に親近感を覚える。

長男も大きくなったら、こんなになるのだろうか。

そして、おばさんが工場で迷っていたら、優しく声をかけることは出来るだろうか。

なんだか、バイトの疲れがこの青年によってだいぶ救われた気がした。


しかし、お金を稼ぐということは楽ではない。

そして人間関係。

どこの職場に行っても、そのしがらみは付きまとう。

いい人ばかりの職場なんてそうそうない。

だから自分を鍛えて、修行だと思って自分を磨く。

まわりから何を言われようとも、跳ね返す強いメンタルを目指す。

何を言われたって気にしない。

そう思って家に帰って夫に話すと、何回もその2人組の事を言うものだから夫が言った。

「気にしてんやん、自分。」



・・そりゃ、人間ですから。

~その1~

~その2~

~その3~

 

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